お買い得だけど危険性は?激安カラコンを買う時の3つの注意点
今や女子の必須アイテムとなりつつあるカラコン。瞳の印象を手軽に変えられることで人気を集めるカラコンですが、爆発的な普及のきっかけになったのがコスパに優れた「激安カラコン」です。
カラコンが高級品だったのは昔の話。今では中学生でもお小遣いで激安カラコンを購入する時代ですが、気になるのが激安カラコンの品質です。目の健康に係るカラコンですから安かろう悪かろうでは大問題です。安心して使える激安カラコンを見分けるにはどんな点に注意すればいいのでしょうか。
瞳に色素が瞳直接触れない製品を選ぶ
激安カラコンが出始めの時代、カラコンの色素によって瞳が傷つけられるケースが相次ぎ社会問題化しました。
瞳に色をのせる目的で装着するカラコンは色素によって着色されています。初期の激安カラコンの中にはコストを下げるためにレンズの瞳と接する側の面を色素で着色した製品がありました。この製法で製造されたカラコンを装着すると色素の細かい粒子が接触している瞳に細かい傷をつけ眼病や炎症の原因となってしまいます。長時間装着していると色素によるキズから雑菌が入り込み視力低下や最悪の場合は失明にまで至る深刻な被害を引き起こし大きな問題となりました。
現在販売されているカラコンのほとんどは色素が瞳に触れない構造となっています。色素をレンズで挟むサンドイッチ方式、素材そのものに着色する浸透方式、コーティングで表面を保護するプリント方式などいろいろな方法がありますが安全性は飛躍的に高まっています。
しかし、一部の海外で製造された激安カラコンの中には色素が瞳に直接触れる旧式の着色方式で製造されたものがあります。そのような製品は安全に使用できるとはいえません。コーティングが不十分なプリント方式の激安カラコンは避けてください。
酸素透過性に注目
コンタクトレンズを装着すると瞳に対する酸素供給が阻害されます。多くのカラコンは瞳の健康を守るために十分な酸素透過性を確保していますが、一部の激安カラコンは酸素透過性が十分でな物が見られます。酸素透過係数(DK)が低い製品には注意が必要です。
ベースカーブでフィット感をチェック
カラコンを装着する眼球はゆるやかなカーブを描いています。球面の瞳にフィットするためにカラコンはカーブした形状となっていますが、カラコンの曲がり具合を表す数値がベースカーブ(BC)です。
瞳の曲がり具合とBCがあっていないとカラコンがピッタリと装着されません。視界や見栄えが悪くなるだけでなく合わないカーブでできたすき間に異物や雑菌が入り込み炎症が起きる可能性もあります。ベースカーブは眼科もしくは眼科と併設のコンタクトレンズショップで測定できます。激安カラコンを選ぶ前にベースカーブを測っておくと安心です。